ニューヨーク観光で本当に良かった所:エリス島・ハードハットツアー

New York

エリス島とは

エリス島(Ellis Island)は、ニューヨークの中心地・マンハッタンから船で15分ほどのところにある小さな島です。過去、アメリカ合衆国に新しい移民がくるにあたり、船で到着した最初の場所がここでした。

到着した人々が移民としての要件をクリアするか審査をした場所がこの島で、パスすると晴れてマンハッタンに移動できるのでした。なお、審査にパスしなかった場合は、なんと船で送り返されてしまったとか。その2択の審査に挑むので、この島には”Isle of hope, isle of tears”の別名がついているそうです。

観光で行く場合は、自由の女神像(Statue of Liberty)があるリバティ島への船を利用するチケットを買うと、エリス島へのアクセスもセットでついてきます。個人的には、自由の女神だけで終わらせずに、絶対にこのエリス島への訪問をお勧めしたいところです。なぜなら、このような移民の審査の施設の歴史をみられるのがアメリカならではだからです。

移民博物館と移民病院跡

さて、船でエリス島に到着すると、最初に目に入るのは大きな移民博物館。実際に移民の審査をした建物をそのまま使っている形です。こちらは入場無料で、船で到着した人は誰でも入れます。移民の審査でどのようなことが行われていたかの展示が沢山あります。中でもユニークなのは、自分の祖先がエリス島を通ってきたか検索できるシステム。観光客として訪問している場合はあまり関係ないかもしれませんが、アメリカに住んでる人は自分の名前を入れるなどして、祖先がいつ・どこの国から来たか等を確認できるようです。

エリス島移民博物館

もちろんこの博物館も移民を受け入れてきたアメリカならではの施設で是非ともじっくり見て頂きたいのですが、外せないのはこれだけではありません。この島にはさらに、病院もありました。到着した人の中に体調不良者がいた場合、その人達は病院棟に行って措置を受けることになります。ツアーでしかいけないのが、この病院の跡地です。

ハードハットツアー

ハードハットとは、ようはヘルメットのことです。このツアーで進入するのは、病院の跡、つまり廃墟です。通常の観光施設とは異なり、ツアーで古い構造物の中に入るためにヘルメット着用が必須なことから、ハードハットツアーの名称がついています。

移民博物館で受付を済ませて、ガイドさんと合流し、ヘルメットをかぶるといよいよ病院棟への移動です。

最初のほうで、このような2手にわかれる通路を通ります。ここでもどちらに進むかでまたあれこれかわるとか。

ガイドさんからいろいろな話を聞きながら、病院棟の中を進んでいきます。本格的に廃墟となっていますが、ところどころ面白くも話してくださいますので、あまり怖いことを考えずに進んでも大丈夫です。

この水色に近い箱のようなものは、オートクレーブだったそうです。

ほかにもいろいろな部屋を案内して頂きました。

特にコロナ禍を経て個人的に印象に残ったのはこの部屋。もともとベッドが並んでいた病室だそうですが、見ると一定間隔を空けて暖房装置のようなものが配置されています。これは感染症対策目的で、今と同じようにソーシャルディスタンスを保てるようになっています。100年以上も前から、私たちの先輩方は感染症対策を実施されていたんですね。

病室によっては洗面器が2つ並んでいるところもありました。こちらも何か感染症対策のためだったかと聞いています。

おわりに

写真だけでは紹介しきれないですが、ツアーのお話の中でいろいろな人々のドラマを聞きます。中には、過去のツアーの参加者で、実際にここに泊まっていたよ!という人もおられたとか。あとは、ここに滞在している間に病気で苦しんだケースについても聞きます。記事で紹介したのはほんの一部で、実際にはさらに多くの部屋や通路を見て、他にもいろいろな話を聞いています。

今のところツアー自体は英語のみで、ところどころ英語での病名など難しい用語も出てくることがありますが、少しでも自信のある方は是非、滞在中にチケット予約をして訪問してみてください。アメリカのまた新しい一面を見ることができると思います。

*この時のチケット購入先はこちら

コメント

  1. […] 階段を下りきってからも、体験の素晴らしさによる感動が不思議と冷めません。すでに見た台座部分をもう一周してから、入口までの階段を下って博物館を見学し、終了。あとはリバティ島内にある博物館やお土産屋さんなどを見たり、船でエリス島に移動したりして引き続き楽しめます。 […]

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